インタビュー&コラム
株式上場(IPO)するためには?ミドルステージ編(上場2年前)
「上場を視野に入れているが、何から手をつければいいんだろう?」
「上場準備をはじめたばかりなので、スケジュールや主なタスク等、上場準備の全体感を理解しておきたい」
そういったお悩みを持つ方に向けて、上場までのステップを上場準備のステージ毎に分かりやすく解説します。
今回は、上場2年前・直前々期、上場準備のミドルステージで対応すべきタスクを説明します。
諸規程の整備
上場に必要な規程として、取締役会規程等の経営に関するもの、販売管理規程等の業務に関するもの、就業規則等の人事に関するもの、そして文書管理規程等の総務に関するものがあり、合わせると50規程を超えることになります。これらの規程について、①上場会社として必要な仕組みや基準を規定していること、②会社の実態に合わせて規程を作成し、必要であれば実態面から整備すること、③規程間で内容の不一致がないこと、が必要になります。上場審査では、規程の整備状況に加えて、運用状況も確認されます。このため、単に規程があればよい、ということではありません。上記ポイントを押さえながら、会社の実態に合った、運用しやすい規程を作成しましょう。
業務フローの整備
主要な業務プロセス(販売プロセスや購買プロセス等)に関する業務フローを整備します。現状の業務内容をフローに書き起こすと同時に、ダブルチェックや承認機能など、必要な内部統制が備えられているかを確認し、足りない場合には追加を検討します。
ここで作成する業務フローは、J-SOX対応で作成が必要な、いわゆる3点セット(業務記述書・業務フロー・RCM)に活かすことができます。J-SOX対応を意識して業務フローを作成すると効率よく上場準備を進められます
記事提供元
株式会社AGSコンサルティング
常時100件以上のIPOプロジェクトを推進しており、最新のIPO準備ノウハウをクライアント様にお届けしております。また、クライアント様にも知見が溜まるよう自律化を目指した企業成長をご支援しております。IPO準備中はもちろん、IPO後も税務やM&A、海外進出支援等、多角的なサービス展開でクライアント様の成長に合わせたサービスをご提供しております。