インタビュー&コラム

『答えのないゲームの先に見える会社の成長』CFOインタビュー

今回は、マテリアルグループ株式会社でCFOを務める吉田 和樹氏に、キャリアのターニングポイント、仕事に対する価値観、現職の事業及び組織の魅力を伺いました。
CFOとして活躍する吉田 和樹氏の考えに触れることで、キャリア形成のヒントを得て頂ければ幸いです。
目次本記事の内容
- 憧れから始まった会計士のキャリア
- 成長市場でできること
- 最も重要なことは「誠実さ」
- 答えのないゲームを戦うことの面白さ
- PR起点のマーケティング支援
- 意味を持ってタスクに取組むことの大切さ
吉田 和樹(よしだ かずき)
マテリアルグループ株式会社 取締役CFO
慶應義塾大学商学部卒業。
有限責任あずさ監査法人を経てボストン・コンサルティング・グループに入社し、新規事業立案や全社改革支援等の業務を経たのち、2019年からマテリアルグループ株式会社CFOに就任。
コーポレート部門の管掌と、M&A含む事業開発等に従事。
憧れから始まった会計士のキャリア
ーー最初に、吉田さんが現職に至るまでのご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。
ファーストキャリアは、あずさ監査法人でした。
高校生の頃にビジネス系の資格の最高峰が公認会計士と知り、かっこいいなと憧れをいだきました。
そこで、会計士になるために、大学は商学部を選び、試験に向けた勉強を始め、在学中に会計士試験に合格しました。
その経緯で、卒業後は監査法人でのキャリアをスタートしました。
ーー高校時代に会計士に興味を持って、大学在学中に合格しているあたり、かなり計画的に将来を見据えて行動していますね。
実はそういうわけではないです。
少し恥ずかしいですが正確にお話すると、高校受験をする際に通っていた塾の先生から、「これからは英語のできる医者か、英語のできる弁護士か、英語のできる会計士だ」という話を真に受けて、会計士を目指そうと思いました(笑)
深く考えていたわけではなかったので、直ぐにはエンジンがかからず、大学1年生の時は普通にアルバイトや友達と遊ぶことに時間を使っていました。
資格の勉強を始めたのは、大学2年生からです。
あずさ監査法人には6年半ほど在籍して、上場企業の監査業務をこなしながら、財務DDなどのFAS系の仕事もしていました。
それはそれで非常に充実していたのですが、やはり監査という業務の提供価値として過去をどれだけ正確に評価できるかが問われるところがあり、クライアントの将来に向けた活動にはそこまで深く関与できない歯がゆさを感じてしまいました。
そこで、未来に向けた意思決定に携わる仕事をしようと思うようになり、28歳の時にボストン・コンサルティング・グループに転職しました。
BCGには3年ほど在籍し、色々なプロジェクトを担当させていただく中で、会計だけではなく事業や経営の領域にスキルを広げることができました。
監査法人時代は財務DDをやっていましたが、BCGでは、ビジネスDDを任せていただく機会もあり、アドバイザーサイドではありますがM&Aという軸も深く理解することができました。
そんな中、ご縁があり出会ったのが、現職のマテリアルグループです。
その時点では転職する意思があったわけではないのですが、仕事の繋がりで「投資先のCFOになりませんか」というお話をいただいて、代表の青﨑と話す場を設けてもらいました。
話をする中で、コンサルティングで経験した「意思決定」に携わるところに加えて、実行して結果に責任を持つところまで経験してみたいという気持ちになりました。
また、青﨑の想いに共感したこともあり、事業会社に転職するならこの会社が良いと考えて、マテリアルグループのCFOというキャリアを選びました。
ーーいつか事業会社に転職することは意識していましたか?
正直、監査法人にずっといようと思っていたわけではありませんでしたが、監査業務は楽しく充実していました。
ただ、いろいろな企業さんを担当させていただき監査業務に向き合う中で、なぜこの結果になったのかを考えるようになりました。
監査では結果を見ているだけですが、そこに至る企業活動とその活動のもとになる経営の意思決定はどのようになされたのかを考えると、さらに監査の面白さも感じられました。
それもあって、監査から単純に離れるのではなく、転職せずに意思決定に携わることを考えて、財務DDをやらせてもらいました。
実際には、財務DDをやる中で、もっといろいろな企業の意思決定に携わりたいと考えるようになっていきました。......

