IPO用語集
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あ~お

Ⅰの部 印刷会社 売出し
エクイティファイナンス オーバーアロットメント

Ⅰの部

上場申請に伴い会社が取引所に提出する一連の資料のことを「上場申請書類」といい、「上場申請書類」のうち、金融商品取引法に基づく開示書類に準じた様式で作成する書類を「Ⅰの部」という。正式な名称は「新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)」。ボリュームとしては、連結子会社の有無で大きく異なるが、おおよそ80~200頁ほど。「Ⅰの部」とセットで、「Ⅱの部」(マザーズ市場は各種説明資料)があり、「Ⅰの部」は新規上場時に公衆縦覧に供される申請書類である一方、「Ⅱの部」は審査のために使用される書類であるため、その記載内容は主幹事証券会社や証券取引所など上場審査の関係者以外に知らされることはない。「Ⅰの部」は、上場会社が提出、公開している「有価証券報告書」に類似しており、新規公開時に投資家に配布する「目論見書」(正式には新株式発行並びに株式売出届出目論見書)とはほぼ同様の内容となる。

印刷会社

上場時の申請書類の作成、上場後のディスクロージャー書類(決算短信、有価証券報告書等)の作成等を行う民間企業。宝印刷とプロネクサスの2社があり、上場直前期までには選定が必要。各社とも上場後のディスクロージャー書類作成だけでなく、IPO準備中の支援も行っている。

売出し

売出し 大株主の保有している株の一部を投資家に買ってもらうことで、創業者が大株主の場合、IPOの際には、創業者利潤となる。また「公募」は新たに発行される有価証券の申込の勧誘をすることで、IPOの際には、資金調達となる。「公募」と「売出し」を合わせて、「PO」や「オファリング」とも呼ばれる。

エクイティファイナンス

新株発行を伴う資金調達のこと。企業のエクイティ(株主資本)の増加をもたらす資金調達のことを指し、具体的には、公募(時価発行増資)や 株主割り当て、第三者割当といった払込を伴う増資、転換社債型新株予約権付社債(CB)等の新株予約権付社債の発行などを総称する際に使われる。

オーバーアロットメント

当初の公募・売出しの数量を超える需要があった場合、主幹事が株主から一時的に株を借り、当初の予定の数量を越えて、同じ条件で投資家に販売すること。株式の公募や売り出しなどにおいて、需給動向に応じた販売やその後の市場での需給悪化を防止するための目的に導入された。